書籍・雑誌

今回読んだ本たち

 

今回の旅で計4冊読んだのですが、どれもなかなか面白かったので、寸評を書いておきますね〆(゜▽゜*) 基本ネタバレですので、そこはご勘弁sweat01 

◎「神様のパズル」(機本伸司/ハルキ文庫 )  

神様のパズル 神様のパズル

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「宇宙を作ることはできるのか?」という物理究極の疑問に、超クールな天才女子高生と気のいい落ちこぼれ大学生が挑む! というテーマが面白かったので購入しました(あと表紙が気に入った(^皿^)(笑)穂瑞ちゃんが可愛い) 

宇宙論を中心にした物理学パートは、SF好きとはいえド文系の私にはかなりキツイものがありましたが(>_<;) まぁそこはさておき、基本設定は他者に心を開けない女の子と自分のやりたいことのみつからない男の子の成長もので、SFミステリーとしてだけでなく、青春ストーリーとして良くできていると思います。二人が安直にくっつかない(それぞれの片思いを抱えて、しかも失恋する)というのが、逆に読後感の爽やかさを読んでいるのも好印象。

しかし解説を読むまで、穂瑞沙羅華=サラカ・ホズミ=シャーロック・ホームズ、綿貫基一=綿さん=ワトソンだと気が付かなかった……(>_<;)

あ、映画にもなってますね。現在上映中。なんか綿さん、ロッカーになってますけど(^^;)

 

◎「ツインズ-続・世界の終わりという名の雑貨店」(嶽本野ばら/小学館文庫) 

ツインズ―続・世界の終わりという名の雑貨店 (小学館文庫 た 1-5) Book ツインズ―続・世界の終わりという名の雑貨店 (小学館文庫 た 1-5)

著者:嶽本 野ばら
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1年前にブログで取り上げた野ばらちゃんの名作、「世界の終わりという名の雑貨店」の続編。今度は長編です。

いや、これは前作以上にすさまじい話だよ(゜ワ゜;) 前作で最愛の少女を失った主人公が今度めぐりあった女の子の壊れっぷりは正直ドン引きのレベルだし、そんな彼女に献身的に尽くす主人公の姿は、共感もする一方(基本、尽くす人なので(^_^;))、いや、さすがにそこまでせんでも……(>_<;)と突っ込みつつ読んでしまいましたよ。

オチについては賛否両論あると思います。これを「純度100%の恋愛小説」と言っていいのかどうだか正直わかりませんが(>_<;) でも、ラストの一文には感動してじーんと来ちゃったのですよ(>_<。) だから私の負けです。

「純愛」ってか「共依存」万歳(苦笑) 

   

◎「軍犬と世界の痛み」(マイクル・ムアコック/ハヤカワ文庫)

軍犬と世界の痛み  /マイクル・ムアコック/著 小尾芙佐/訳 [本] 軍犬と世界の痛み /マイクル・ムアコック/著 小尾芙佐/訳 [本]
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高校生の時熱狂して読んだ「永遠の戦士(エターナル・チャンピオン)シリーズ」の新作(ってわけじゃないみたいだけど(;^_^A)。ダークな世界観を持つハイ・ファンタジーの世界的傑作として、健全な「指輪物語」や「ナルニア」とかとは一線を画しておりましたね(映画化されないかなぁ、暗いからムリだろうなぁ……(-_-))。

エルリックやコルム、好きだったよなぁ。ホークムーンやエレコーゼはあんまし覚えてないけど。やっぱ悲劇性の差??

今回の主人公は「軍犬」ことフォン・ベック。今まで他のシリーズでチョイ役で出てた気がするけど、あくまで別人なのね。正直、出だしはきつかったけど(^^;)、ルシファーが出てきたころから面白くなって、後は一気でした。まぁでも、ライトノベルのファンタジーを読み慣れた世代には、「何この盛り上がりのない話 ( ゜Д゜)」って感じだろうなぁ。

世界の痛みを癒す力を持つ「聖杯」の本質が「調和」をもたらすものであり(他作品の「天秤」ですね)、神々の時代が終わり、人間の時代が始まるというテーマ性もある意味いつも通り。その意味で、何だか懐かしかったですが、

「黒の剣」はどうしたぁ!!щ(゜Д゜щ)

あと、新訳版はみんなそうらしいけど、

地獄の大公の名前が「アリオッホ」になったのはどうかと思うよ! 昔の「アリオッチ」の方がカッコイイのに……(T_T)

 

◎「本陣殺人事件改版」(横溝正史/角川文庫) 

本陣殺人事件改版 本陣殺人事件改版

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実は恥ずかしながら横溝正史初めてなんですよ(*/ω\*) これが金田一耕助なんですね。まぁ変人というか、何というか……(;^_^A

ちなみに「金田一耕助」という名前は作中でも言及されていますが、日本を代表する言語学者である金田一京助の名前をもじったものです。息子の金田一春彦さんも日本語辞書の編纂で著名ですよね。

面白かったですが、もっと猟奇的な話かと思ったら正直そんなに怖くない(苦笑)(いや、子どもの頃映画館にいったら、よく「八墓村」とか「悪魔の手鞠歌」とかの予告編がかかっていて、それらがでーれーぼっけー怖かった(´;ω;`)ので、トラウマが…)

あと、トリックとかはともかく、動機が時代を感じさせますね(^^;) まぁそりゃあ犯人の性格によるものとはいえ、そんな理由で殺してたら今の日本の花嫁さんはほぼ皆殺しですよ(苦笑)

 

……というわけで、実に充実した読書タイムでしたぁヽ(´▽`)/ ♪ その意味では長旅もいいやね。 

 

 

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「楊家将」(北方謙三)

 

楊家将〈上〉 (PHP文庫) 楊家将〈上〉 (PHP文庫)

著者:北方 謙三
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僕らのアニキ・北方謙三先生が第38回吉川英治文学賞を受賞した「楊家将」が文庫に落ちました♪ なのでさっそく購入☆

 

北方先生といえばハードボイルド小説の大家ですが、そんな先生が歴史小説に転向!?として話題になった「武王の門」以来、すっかり熱いというより熱すぎる男の夢と生き様が詰まった北方歴史小説には魅了されていましたが(北方南北朝ものとしては次の北畠顕家を描いた「破軍の星」も熱かったぜっ!)、

武王の門〈上〉 (新潮文庫) Book 武王の門〈上〉 (新潮文庫)

著者:北方 謙三
販売元:新潮社
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でも実は「三国志」も「水滸伝」も北方版は読んでないんだよなぁ(;^_^A いやね、ちょっと長すぎてですね。おじさんには根気が……(苦笑) 

 

さて、そんな男の生き様を書かせたら日本一の北方先生が挑んだのが、中国においては誰でも知っているけど、日本では誰も知らない(笑)「楊家将演義」。もちろんオレも知らなかったさ(笑)

「封神演義」がジャンプ漫画で人気となったり(一応、それより前に小説版で読んではいましたが)、宮城谷先生が「史記」をベースに春秋・戦国時代物を次々と世に出したり、田中芳樹先生が「随唐演義」や「紅塵」「海嘯」などでその他のマイナーな時代に挑んだりと、近年発掘が続く「項羽と劉邦」「三国志」「水滸伝」以外の中国歴史物ですが、

でも「楊家将演義」の存在は全然知らなかったなぁ……(;^_^A

 

ちなみに煽り文句には、「『三国志』を越える壮大なロマン」「『水滸伝』を超える英傑の気魄」ってあるけど、う-ん、それはいいすぎ(苦笑) 話的には小粒よ?

 

まぁ調べてみたら原作は5代目楊家将まで行くという、「JOJOの奇妙な冒険」かというぐらいの超大河ロマンで、今回の北方版はその第一部のみだから仕方ないっちゃないのか(要するにジョナサンみたいなものですな。悪の化身・ディオは孫ぐらいが倒してくれるのでしょう(;^_^A)

ちなみに原作は後半になるにつれ武人達の熱き死闘というより中華魔法合戦になっていくらしく、これもJOJOテイスト(笑)。

 

さてストーリーですが、時代は10世紀末。北漢から宋に帰順した軍閥・楊一族の頭領・楊業とその7人の息子たちの、北の異民族・遼との死闘を描いたもので、確かに面白かったのは面白かったです☆ 一気に読んだしね!(><)
宿敵・耶律休哥との行き詰まる死闘は手に汗握りますし(こういう時に知らない歴史物は面白い♪)、
楊家の方々も対する遼の将軍たちも好感が持てる(北方ワールド的には要するに「男」として熱い)キャラばかりだし、
激闘の末に迎える悲痛なラストは圧巻……(T_T)。それにしてもまさかあんな結末になるとは……わーん(>_<。)

 

でもまぁ、主人公達が生粋の武人のせいか、話的なふくらみが少なく、ひたすら楊家の騎馬隊の訓練を読まされたような印象があるのと(^_^;)、
いくら何でも楊家の息子達が多すぎで、ぶっちゃけ二郎・三郎・五郎にいたってはキャラが立ってなさすぎだとか、
遼の将軍たちが「耶律」シリーズばっかりで混乱するとか(笑、契丹族のポピュラーな姓らしいですが。てことは山田とかかぁ(゜ロ゜)!?)、
いくら大河ドラマな原作の一部を描いたものだとはいえ、四郎のオチはあれでいいのかとか(苦笑) 

多少欠点もないではないのですが、

 

まぁいいんですよ、熱くさえあればどうだって(><)

  

あ、あと新撰組物の「黒龍の棺」で土方を死なせなかった北方先生だけあって、原作をかなり大胆いじっているようです。原作じゃあ、七郎は無惨に処刑されちゃうそうですし、五郎は生き残って出家するみたいですし(あ、でも明確に死んでる描写はなかったか)、楊業の最後もより壮絶になってるようですしね。まぁまぁ知らないからいいんだけどさ。

 

でもこうなってくるとやっぱ続編の「血涙-新楊家将-」も読みたいなぁ。まぁ文庫になるまでがまんがまん(笑)

血涙(上) 血涙(上)

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PS 水滸伝に出てくる青面獣楊志は楊業の子孫という設定なんですね!(゜ロ゜) 呼延灼も呼延賛(楊業と親好のある武人)の子孫なのかぁ。考えてみれば水滸伝も宋の話だよなぁ。まぁ皆殺しにされたはずの関羽の子孫を名乗る関勝よりはましかな(笑)

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新訳文庫版『赤と黒』

 

一ヶ月かかりましたが、名作の誉れ高いスタンダールの『赤と黒』を読み終わりました。

 

赤と黒 十九世紀年代記 上 赤と黒 十九世紀年代記 上
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赤と黒 十九世紀年代記 下 赤と黒 十九世紀年代記 下
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さすが新訳文庫なだけあって読みにくくは無かったのですが、正直たるい展開が多く、怒濤の終盤にいたるまではけっこう苦痛だったりもしたので、わりと時間がかかってしまいましたよ。まぁ上下巻で1000Pぐらいはあるからこんなもんっていえばこんなもんなのですが(;^_^A

 

さて感想は……うーん。

 

こんなに登場人物に誰一人感情移入できない話は初めてだよ!!(これも正直きつかった(+_+))

 

いやね、「赤と黒」といえば、貧しい平民出身の若き主人公ジュリアン・ソレルが、身分社会に復讐すべく、その知性と美貌を武器に成り上がっていく……というフランス革命期を舞台にした壮大な野望の物語だとばかり思っていたのですが、うーん想像してたのと何か違う(;^_^A

 

確かにジュリアンは自負心と出世欲が強い若者として描かれてはいますが、ぶっちゃけこの人の出世街道って明確なビジョンはなく常に行き当たりばっかりだし。もっとクールな策謀家をイメージしてたのに、感情(というか恋愛)に振り回されてばっかりだし(^_^;) てかこれ恋愛小説じゃん。「十九世紀年代記」とか大層なサブタイトルついているので政治小説や歴史小説みたいな感じでとらえてましたよ。

          

DVD 東京大学物語 しかし 何だかこのプライドの異様に高い秀才のからまわりっぷりは『東京大学物語』の村上君を思い出しました(笑) すぐに「こうするのがボクの義務だ!」と一人で盛り上がるジュリアンは何だかおまぬけで、しかもその内容は「この場面ではこの人をくどかなければボクは男としておしまいだ!」とかの意味不明な勘違いっぷり。まぁでもそういうとこが若者らしいといえば若者らしいのですが……

 

  

んでもって棚ぼたで出世の道が開かれるものの、自業自得な原因で破綻。なおかつそれを逆恨みして暴走して自滅。なのに最後は周り中から(被害者からさえも!)同情され、裁判では自分がこんな風になったのは社会のせいだ!みたいなことを口走り、処刑されておしまい(←ネタバレなので伏せ字)って、なんなんだよおまえは……(T_T)

他の登場人物たちも偽善者な聖職者たちとか、陰湿な同級生たちとか、いけすかない貴族たちとかばっかりだし(あー材木商の友人は言いヤツだけど、何が良くてジュリアンなんかの親友なのかさっぱり……)、そして肝心なヒロイン二人組も、妄想爆裂で高慢ちきなお嬢様頭がお花畑のご婦人とかなので、個人的にはちっとも……(-_-)

 

というわけで超本格歴史大河ロマンを期待していたらすっげぇちっちぇ話でした……

ただまぁ青春小説として読めば、これはこれで面白いとは思います。ハッキリいえば、ジュリアンの青さ故の痛さ加減を愉しむ話ですな(苦笑)

 

それにしても

何がどう「と黒」なのさ!? 最後までちっともわかんなかったよ!!(>_<;)

 

PS ちなみに作者はタイトルの意味についてはノーコメント。専門家の間でも、「兵士の服である赤と僧侶の服である黒(どちらもジュリアンの目指したもの)」「ルーレットの赤と黒から『一か八か』の意味」など諸説あるようです。

  

 

  

 

 

 

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光文社古典新訳文庫

 

研修旅行中は移動の飛行機やバスの中(+見張りのとき(笑))で久々にたくさん本が読めました♪ 

今回の旅のお供は、話題の光文社古典新訳文庫☆

「いま、息をしている言葉で」をキャッチフレーズに、世界の名作古典を「新訳」という形で生まれ変わらせたこの文庫。タイトルやあらすじはしってるけど、いまさら読むのもなぁ……独特の翻訳体も苦手だし、と思って敬遠していた名作達に挑めるチャンス!(><)と思い、何冊か手に取ってみました。 

特に以前から読みたかったのがこれ☆ 

 ↓ 

ドリアン・グレイの肖像 (光文社古典新訳文庫) Book ドリアン・グレイの肖像 (光文社古典新訳文庫)

著者:ワイルド
販売元:光文社
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帰りの飛行機とバスの中、生徒達が爆睡してる中一気読みです!(><) いやー期待にたがわぬ面白さ♪ 最後までぐいぐい引き込まれていきましたよ☆

  

美貌の青年ドリアン・グレイとその無垢な美しさに魅了され彼の肖像画を描く画家バジル。そしてそんなドリアンに目をつけ、快楽の世界へ誘う貴族ヘンリー。

純真だったドリアンは、ヘンリー卿と出会う事で自分の美しさと若さの価値を自覚し、人生の様々な楽しみに目覚めていく。そんなドリアンに心を痛めるバジルだが、ドリアンは彼の諫めに耳をかさず、次第に快楽に溺れ、堕落していく。

そんな中で、ドリアンは情熱的な初恋をするものの、その恋はドリアンの心変わりにより、恋人の自殺という悲劇的な結末を迎える。だが、そのときドリアンはありえない光景を目にして驚愕する。バジルからもらった自分とそっくりの肖像画、しかしその口元にそれまでにはなかった邪悪な微笑みが浮かんでいるではないか!

その後も、いつまでも年をとらず純真な外見を保つドリアンに対し、肖像画の中のドリアンは年老い、そして彼の堕落を象徴するかのように醜く変貌していく……その後も様々な出来事を経て、クライマックス、ついにドリアンはこの肖像画と相対します。そして待ち受ける衝撃の結末! この肖像画の正体とは一体何であったのか??

  

と、授業の中であらすじを紹介したらさっそく借り手がみつかりました!o(^-^)o

 

しかしうちの学校は決してレベルの低い学校じゃないのですが、文系難関クラスの生徒でもこの文庫にラインナップされてる作品をほとんど知らないというのが現実。みんなもっと本読もうぜ! 本!(^^;) 

 

私もこの冬はどんどん新訳文庫にチャレンジしていくつもりです。やはりここは「カラマーゾフの兄弟」を読まねば……そして「赤と黒」も下巻が出たら読もう☆ 楽しみ楽しみ♪

 

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こあらカレー

 

月曜日でバタバタしてるのでコネタです。

 

昨日のお昼にトンカツ食べたいと思ってお店に寄ってメニューを見たときのことです。

071021_130701  

 こあらカレー?

 

 

  

ってどこがぁ!!( ̄□ ̄;)!! 

これは別の何かですよ??? それもかなり有名な(苦笑)

まぁそもそもトンカツ屋で何でカレーなんだ

 

と、どぎまぎしつつ、視点をうつしてみると、

071021_130702

 なーんだ容器がコアラだってことなのかぁ、キ○ィちゃんは単なる蓋を開けたときのサプライズってわけね……

  

  

 

……って、

 071021_130703

330462230 これはコアラじゃないだろう(゜ロ゜)

 

 

 

謎の「こあらカレー」……あなたも見つけたら是非食してみてください……

あ、私は一口ヒレカツ定食食べましたけどね☆

 

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『孤島の鬼』

 

実はあんまし読んだことなかったので、江戸川乱歩のお勧めはないかと他の国語科教員に尋ねてみたところ、この本を貸してもらいました。

 

孤島の鬼 Book 孤島の鬼

著者:江戸川 乱歩
販売元:東京創元社
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読んだ感想を一言でいえば……すげぇ変態小説でした。

 

いや、乱歩はまったくよんだことがないわけじゃなくて、ジュニア版とかでは小さいころけっこー読んだし、『人間椅子』とか『黒蜥蜴』とかは読んだのですが、

この変態さはすごいよ!!!

だいたい登場人物のほとんどが「ホモ」「かた○もの」(ストレートな差別用語ですが、伏せ字無しでバンバン出てきます)という設定もすごいですが、

犯人の殺人の動機も「自分が侏儒で差別を受けた怨みを晴らそうと、人工的にかたわものを量産して日本をかたわものの国とするための資金を得ること」という半端じゃない狂いっぷり(;^_^A

しかもラストは犯人が財宝を見つけて狂喜のあまり発狂って何そのヒドイオチ(苦笑)

 

  

また探偵役が見事なまでのホモで、主人公の美青年に邪恋をいだいて、お風呂であらいっこするとか、

思わず部屋につれこんで押し倒そうとするとか、

絶体絶命のピンチの場面にヤケになって主人公に思いをとげるべく襲いかかるとか(笑)、

主人公が殺された恋人を焼いた灰を盗み出して泣きながらむさぼり喰うとか、

可憐な美少女と野獣のような醜男がシャム双生児のようにくっつけられていて、醜男が美少女に恋をしてむりやりキスしたり愛撫したりするとか、

探偵役の美青年にか○わものの醜い母親が夜な夜な襲いかかり、近親相姦にふけるとか、

 

うっわーえぐー(;^_^A

 

ぎゃくにストレートな性描写はほとんどないんですが、こう退廃的というか淫靡というか、童貞中学生の妄想ですか?? といった何ともいえないテイストがありますね。

 

あと、なんといっても挿絵がすごい! 当時のものを再録してるのですが、

070722_001801なんかこうエロいというより、怖いよぉ(T_T)

でも、戦前の人はこれをみてどぎまぎしてたんだろうなー

 ※ちなみにこれは恋する二人が初めてラブホに入ってドキドキしてるシーン

  070722_001901

 ※これはホモ探偵がしんぼうしきれずに主人公に襲いかかるシーン。何て邪悪な顔…… 

 

  

 

まぁ推理小説として見れば、トリックが「それどうよ!?」っていうご都合主義レベルなのはご愛敬ですし(まぁ明智小五郎ものなんかほとんど明智のすごい変装で切り抜けてばっかしですし)、ある意味倒錯した純愛小説ともいえる作品ですが(ラストシーンのホモっぷりはすごい!)、

どちらにせよ、ちょっと現代の小説では味わえないレベルの怪作です。さすが大乱歩。

 

……今回は特におすすめはしませんが、

変態やBL、耽美、倒錯、淫靡などのキーワードに反応される方はどうぞ(笑)

 

 

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『ピカレスク 太宰治伝』

道路公団民営化で手腕をふるった評論家の猪瀬直樹氏が東京都の副知事に就任するらしいですね。

そんな中で、前から読みたかった『ピカレスク』が文春文庫におちたので、さっそく購入して読んでみました。

 

ピカレスク―太宰治伝

ピカレスク―太宰治伝

著者:猪瀬 直樹
販売元:小学館
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「みんな、いやしい欲張りばかり。井伏さんは悪人です」

太宰の遺書に残されたこの言葉は一体何を意味するのか? 良好な師弟関係にあるといわれたこの二人の文士の間に何があったのか?

その謎を解く為に、太宰治と井伏鱒二という二人の文豪の生涯に迫るという、傑作評伝ミステリーがこの作品。

 

この作品の特徴は、何といっても従来の「生まれてすみません」的なすぐに死のうとする優しく繊細な太宰治像(私にもそういうイメージありました)を廃し、あくまでしたたかに生きようとする太宰の姿を描き出した所です。

タイトルの「ピカレスク」は、「悪漢」という意味ですが、親兄弟、友人知人を騙り、窮地に陥るたびに自殺未遂(ちなみに猪瀬氏に言わせれば、死ぬ気など全くなく、すべては彼が仕組んだ策略)を繰り返してはすべてをリセットするという、この作品における太宰の姿はまさに「悪漢」の名にふさわしい!

重度なナルシストで功名心が強く、卑怯者で甘ったれで女ったらしで、特に自分に惚れた女は徹底的に利用する……

 

悪い! 悪すぎるよ太宰!!(゜ロ゜)

 

さすが「サイコパス(精神病質)」と診断されただけのことはあるよ!!

 

ただ、圧倒的な量の文献の調査と綿密な取材の上になりたつこの評伝は、読み応えという意味では盛りだくさんで、ぐいぐいと引き込まれてしまう魅力に満ちてるのですが、まぁこれは猪瀬氏の性格に由来するものなのでしょうけど、ちょっと人間の見方が一面的すぎて情感に乏しいというか……人間描写が薄っぺらいというか……

 

新しい太宰像を提示しようという志はよくわかるのですが、それを強調するあまり、ムリがあるんじゃない? と思えるところもないではなく、特にやっぱり代表作であり、事実上の遺作となった『人間失格』に対する扱いが軽すぎる気もします。

また最後の太宰の自殺は、愛人・山崎富栄による無理心中だったという説はそれこそ当時からあったようですが、そこに話をもっていくために当時の太宰が病気に苦しみ、殺到する執筆依頼によって追いつめられていたという点(それこそ遺書にそう書いてるわけで)をほとんど無視するというのは、資料の扱い方としてフェアじゃないのでは? そしてそうなると他の部分についてもちょっと「ほんとかなぁ?」と思わされてしまうので……

 

ただそういう不満を除いても、この作品で描かれている太宰の姿は大変魅力的です(陶酔的なファンは怒るかもしれませんが)。またミステリーとしての面白さもずば抜けていると思いますので、興味がある人はぜひ一読を! お勧めです☆

 

PS

この「ピカレスク」で興味を持ったので、心中相手になった山崎富栄さんについても調べてみたのですが、まぁ評価は様々でしょうが、太宰のことを熱烈に愛していたのはその日記の内容から見てもあきらかだとは思います。「ピカレスク」は富栄さんをストーカーばりに怖い女として描いていますが、確かにちょっとのめり込みすぎじゃね?っていう気はするものの、でもまぁきっと生真面目で純粋な性格の彼女にとって、太宰は初めてめぐりあった本当に好きになった人だったわけで、のめり込むのも仕方がないのかなぁと。

 

問題は太宰が女ったらしの悪人だったってことですな! 

少なくとも太宰は富栄を都合のいい女として利用してたと思いますよ!! その意味では仮に無理心中だったとしても自分のまいた種としか言いようがないかと…… 

 

でも、富栄は太宰の心中の相手に選んでもらえたことが本当にうれしかったんだと思います。

「遺書をお書きになり/御一緒につれていっていただく」-富栄の遺書には、太宰への愛があふれています。人の愛の形というのは、本当に様々だなぁと思ってしまいました。  

 

 

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まんが百人一首辞典

優くんの情操教育のために購入しました☆

 

小学生のまんが百人一首辞典 Book 小学生のまんが百人一首辞典

著者:神作 光一
販売元:学習研究社
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……いや、ぶっちゃけまだ早いのですが(;^_^A、まぁ『百人一首』はやっぱり教養だし、覚えとくとあとの古典学習で大変便利です。声に出して覚えたい日本語ってやつで、言語感覚も磨かれるし、まぁ買っておくかと。

 

ちなみに、この本はタイトルにもあるとおり、小学生にも親しめるように「マンガ」になっているのですが……

 

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 ← 小学生には難しいよ!(゜ロ゜)

 

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 ← しょ、小学生には刺激的すぎかなと(;^_^A

 

 

  

まぁ百人一首自体がもともとちっとも子供向けじゃないので、仕方ないといえばないのですが……_| ̄|○

 

  

ちなみにこの本のマンガは、6人の漫画家さんが書いているんですが、特に衝撃的なのは、山中勇作先生!!

 

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あまりに衝撃的すぎて笑い死ぬかと思いましたよ(><)

 

他の人たちと絵柄違いすぎですよ!何でそんなにリアル路線なのですか!?

  

他の「学研まんがシリーズ」も買った(漢字辞典、俳句辞典)のですが、全部小学生向けの可愛らしい絵柄ばかりなのに、なぜ百人一首辞典だけ、山中先生のリアル路線を支持するのか???

 

てか、そもそも「山中勇作」先生とは何者なのか??

(Yahoo!では検索できなかったです(;^_^A)

  

情報求む!!(笑) 

 

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今月の一冊:「世界の終わりという名の雑貨店」

仮面ライダーと学校ネタがメインという、あまりにネタに一貫性のない(笑)このブログでありますが、今月からはちょっと手を広げて読書記録もつけようかなと思います。

私も国語教師の端くれとして、読書はそれなりにします。最近はネットで時間とられて、読書量は減りましたが、基本雑食なので、何でも読みます。

最近はあんまししなくなりましたが、前は良く読んだ本を授業の中で紹介していて、文系クラスを持つ事が多かったせいか、生徒も良く反応し、紹介した本を読んでくれてたりもしていたようです(>_<)

  

さて、そんな中で今月とりあげるのは、この一冊♪

  

ミシン Book ミシン

著者:嶽本 野ばら
販売元:小学館
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個人的お勧め度:4(5段階。

      でもお好きな人には12ぐらい(笑))

お勧め対象:思春期女子、
        

もしくはその時代が懐かしい人。
    もしくは乙女心に共感できるすべての年代の人。

仲良しの生徒から、是非読んで欲しいと紹介されて、読んでみました。

 

著者「嶽本野ばら(愛称:野ばらちゃん(♂))」は、通称「乙女のカリスマ」と呼ばれる人気作家で、代表作「下妻物語」は深キョン主演で映画にもなりました。

前々から名前は知っていたのですが、何せ「乙女のカリスマ」ですから、おじさんには敷居が高いわけですよ!!!(;^_^A

 

そこで貸してもらえたのを幸いに、この第一作の「ミシン」と、もう一冊「エミリー」を読んでみたのですが、特に「ミシン」の方に収録されている「世界の終わりという名の雑貨店」という短編が、

 

もう、超切ない!!(T_T)

 

だめだぁ、やられた。久々に泣かされました。

 

ストーリーは、ひょんなことから「世界の終わり」という名前の雑貨店を開くことになった主人公と、その店に通っていた首に大きな黒い痣がある少女との同じ魂を持つもの同士の心の交流と、二人の間に芽生える純粋でありながらも悲しい恋の物語という感じなのですが、とにかく切ないです(>_<。)

>高貴な魂を有するが故に、卑屈になるしか術を持たなかった君よ。自分を罰することでしか生きる意味を見いだせなかった君よ。君の健気さを僕は守りたかった。君は決して悪くない。卑屈であることが骨の髄まで染み込んだ君は、同じ魂を共有する僕にさ、何処かしら卑屈であり続けるしかなかった。君を慈しめば慈しむ程、僕は哀しみにうちひしがれるしかありませんでした。私を正確に理解してくれただけで充分なのだと、いつか君は僕に答えましたね。どうして君はそんなささやかなことで満足してしまったのですか。もっと強欲になれなかったのでしょうか。同じ魂を持ったとしても救いきれぬ孤独を、僕はどうすればよかったのでしょう。(P38)

 

文章はこんな感じで、思春期の感傷に充ち満ちていますし、女の子向けのブランドに関する蘊蓄がかなりの割合をしめて飛び交う点も、かなり読者を選ぶのは間違いないですが、個人的には、ある意味、ここまでやられてしまったらもう、まいった!!!っていうしかないです。

 

汚れたこの時代において、純粋なるが故に傷付き、そして高潔なる魂を持つ故にうまく世間と交わる事が出来ない乙女達。
ロリータファッションは彼女たちにとって自分を守るための武装であり、この作品のヒロインがいうところ「矜持」に他ならないわけです。

そしてそんなはかなくも健気な乙女たちを愛してやまない男達もまた、どこかうまく世間と交わる事ができず、心に空虚を抱えた存在です。

そんな男と少女が魂の部分で惹かれあい、愛し合っていく……だが、正直、いわゆるハッピーエンドと呼ぶべきものは用意されていません。

世界とうまく交われないもの同士の恋愛故、どうしてもその恋は世界に背を向けたものにならざるをえず、最後はどうにもならぬ現実の前にうちのめされてしまう……正直、そんな話ばかりです。

ですが、そんな中で懸命にお互いを求め、愛し合う登場人物たちの姿には、やはり胸打たれてしまいます。

 

人を愛するということが、ただひたすら相手のことを愛おしく想うという気持ちそのものであるということを思い出させてくれる、そんな素敵な作品です☆

 

 

PS あ、でも「ミシン」の方は確かに純粋かもしれないけど、

      でも話としては正直恐いかも|゜Д゜))ガクガク

  

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