『乙女戦争』の大西巷一先生の贈る、歴史の闇と狂気を描く暗黒絵巻！『ダンス・マカブル～西洋暗黒小史～』（全２巻）

このブログでも応援している西洋歴史漫画家・大西巷一先生の

『乙女戦争』最新第６巻が発売！ヽ(ﾟ∀ﾟ)ノ……なのデスが、

まだ本屋さんに行けてないので（;´_`;）（苦笑）その代わりに.、

大西先生の代表作『ダンス・マカブル』をとうとう読みましたよ！

重版してくれてありがとう！ヽ(ﾟ∀ﾟ)ノ　Kindle持ってないのよ(^_^;)

いや読みたかったのになかなか手にはいんなくて、もうコンビニ版の

『中世ヨーロッパ残虐物語』で手を打とうかとも思ったのデスが、

いくつか収録漏れしてるみたいなので、やっぱどうせなら……と

待ってて良かったよ！（＞＜）ということでAmazonで取り寄せて

さっそく読んでみたのデスが……そうデスね。ネタバレ以前に

内容が内容なのでこっからは【続きを読む】にして隠すとして、　

とりあえず両巻を一気読みして一番印象に残ったことはーー！！

シャルロット・コルデーちゃん、マジ天使★（笑）

まぁ天使は天使でも「暗殺の天使」ではあるのデスが、いやこの

２巻収録の「暗殺の天使と首切りの紳士」めっちゃ好きだよ！！

いやまぁそりゃ最後は……デスが(^_^;)（まぁ史実だし）それはそれで

なんとも言えない切ない味わいがあって、ホント最高デシた！

次点は１巻の「十字架のイエス」かなー♪これも人間と救世主の

狭間で苦悩するイエスの姿が良く描かれていたと思いマスよ！

マグダラのマリアも魅力的だし★　あと十字架刑が良くわかった(^_^;)

ということで、この２作品は切なくも実に感動的デシたが他はもう基本、

殺戮・拷問・強姦のオンパレードというか、もっと端的に言うなら、

リョナ祭りデシた（苦笑）いやもうお好きな方は是非というか(^_^;)

しかもどの話も実に救いようが無い結末で終わる話ばかりなので、

精神的にも真っ黒な気持ちで読み終われちゃいマスよ♪（苦笑）

なおその点から言えばどれも甲乙付けがたいケド、ボクの一推しは

「鮮血の貴婦人」かなぁーもちろんエリザベート・バートリーは

元々知ってはいたケド（なお、本作では「エルジェーベト・バートリ」表記デス）

そのお話に「天使」な侍女であるエルジケを加えることによって、

内容の救いの無さがぐっと増してるのが実に素晴らしい！(^_^;)

正直こんなあんまりなオチ、そうそう見たことないよ！？（苦笑）

……という感じで、期待を裏切らぬ「すごい」としか言い様の無い

短編集デシた。ここで紹介した以外にもジャンヌ・ダルクを筆頭に　

青髭ジルド・レイや暴君カリギュラとかの歴史上の著名人や、

　　　　　　　　　　　　　しかし知ってはいたケド捕まってからのジャンヌは悲惨だよなぁ…

そうした有名人では無いケド、実在のスペインの異端審問官とか

イングランドの魔女狩り将軍とかの色んな話が入っています。

……でもどっちかというとカリギュラなんかよりこの人達の方が

よっぽど頭いかれてて怖いっていうのが何とも……なぁ（苦笑）

特に左のスペイン異端審問官とかめっちゃ良い笑顔だし！(;´_`;)

なお、この本を読めばそういった歴史の暗黒秘話の数々だけでなく、

歴史を彩る様々な拷問や処刑法の数々にも詳しくなれちゃいマス★

ちなみに表紙絵は１巻が拷問部屋で、２巻がギロチンなのデスが、

表紙カバーを外せば実際にそれを使ってるトコが見られちゃう♪

という親切設定（笑）デス。もう、大西先生ってばわかってるぅ☆

……しかしなんていうかこう陰惨な拷問の数々を見せられちゃうと、

いつか『乙女戦争』のあの天使なシャールカちゃんも敵に捕まって

こんな目に合わされちゃうんじゃないかと心配で心配で……（;´_`;）

う”う”、すっごくありそう　６巻大丈夫なのかしら……（苦笑）

PS

なお、このダークな気持ちになること請け合いな作品集の中で

ボクが唯一爆笑したのが、「聖なる怪物ジル・ド・レ」の中での

美貌の錬金術師プレラティ（♂）の陵辱からの大逆転劇で、

「あなたは肛門性交というものをわかっていない」……って

何なんだよ、その無駄に格好いいバカ台詞！！(^_^;)（笑）

あ、でも笑えるのそこダケで、後はホント酷すぎる話なので念のため（苦笑）