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『退魔光剣シェルザード!』終章その5

いよいよこの連載も残り2話!

ついにクライマックスです!(><)

そしてここまでお付き合いいただいたみなさん、

どうか最終回(8/12(金)掲載)もお見逃し無く!

 

なお前回はこちら!
http://yuya2001.cocolog-nifty.com/blog/2011/08/post-aefd.html

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆ 

       5

 永劫の闇の空間を、ジークは力尽きたように漂っていた。
 目はボンヤリとうつろで、力を失った手足がダラリと垂れている。
(もう……ダメだ……)
 力無いつぶやきが、その唇から漏れる。
 もはや身体も、そして心もボロボロだった。
 度重なる死闘によるダメージと、取り巻く闇による精神への攻撃が、ジークから全ての力を奪ってしまっていた。
 その右手はまだかろうじてシェルザードを手放してはいないとはいえ、しかしすでに柄を握る力も無く、シェルザードの光もまた、いつ消えても不思議ではない程に弱々しい。
--クククク、ツイニ力尽キタカ。
 そんなジークとシェルザードの姿を見て、その周囲を取り巻く『闇そのもの』が嘲笑う。
「……」
 だが、普段なら沸き起こってくるはずの『負けたくねぇ!』という想いすら、今のジークには浮かんでこない。
 もう何もかもどうでも良かった。抗うにはあまりにも敵は強大すぎ、そしてジークはもはや疲れすぎていた。
--ドウダ? ソレコソガ『絶望』トイウモノダ。コノ《闇ノ魔神》ニ刃向カッタオ前ニハ、フサワシイ末路ヨ。後ハソノママソコデノタレ死ヌガイイ!
 そう言ってひとしきり嘲笑うと、やがて、もはや興味など無いとばかりに、ジークの周囲からバドウの悪意に満ちた気配が消えていった。
 後にはただ、闇の空間を漂うジークとシェルザードだけが残されていた。
〈ごめんなさいジークさん……〉
 ぐったりとしたままのジークに、シェルザードが力弱くささやきかけてくる。
 光をエネルギー源とするシェルザードの力もまた、この暗黒の空間の中でジワジワと失われていき、もはや尽きかけようとしていた。
〈僕の力じゃ……僕なんかの力じゃ……結局、何の役にも立たなかった……!〉
 シェルザードの《太陽石》から、涙がにじみ出る。
「いいんだよ……もう……」
 むせび泣くシェルザードに、ジークがかすかにではあるが、優しく微笑みかけた。
〈でも、でも……!〉
「お前は弱虫のくせに一生懸命がんばってくれたじゃねぇか。正直言って、最初の頃はお前なんか絶対役に立たねぇって思ってたんだ……」
 過ぎた冒険の日々を懐かしむように、ジークは視線を虚空に漂わせた。
「でも今は違う……お前を仲間にして……ホントに良かったぜ。ありがとな、『相棒』」
〈ジークさん……!〉
 その言葉に、ますますシェルザードの嗚咽が激しくなる。
「いろんな事があったよな……いろんな出会いがあった……俺の旅はここで終わっちまうんだろうけど……でも旅をして良かったぜ……」
 ジークの薄れゆく意識の中を、これまでの思い出が走馬燈のように駆けめぐっていく。
 そして最後に浮かんだのは、サラサラの栗色の髪を揺らして、明るく笑う少女の姿--
(クリス……)
 その時だった。
--諦めちゃダメだよジーク。

「……えっ?」
 不意に聞こえてきたそのささやきに、ジークの閉じかけた瞳が驚きに見開かれた。
〈あ……!?〉
 シェルザードもまた驚きに息を飲む。
 そこにクリスがいた。永劫に続く闇の空間の中、一糸まとわぬ身体を淡い光に包んで、ジークに寄り添うようにして微笑んでいる。
「クリス……!? 何で?? ゆ、夢、なのか……?」
 思わず茫然とするジークの前で、まるで淡い光そのもので出来たようなクリスが口を開いた。
--ジーク……ありがとうね。
「……えっ?」
 思いがけない言葉に戸惑うジークに向かって、クリスは少し照れたような微笑みと共に続ける。
--昔のボクは心のどこかで諦めてたんだ。きっとボクの人生はラコールのケチなスリで終わっちゃうんだって。いつか『王子様』がボクを迎えに来てくれるって、そんなことを夢見ていたケド、でもしょせんそんなのはおとぎ話だって、そう思ってた。
 ほんの少し前までの自分を思い出して、ちょっとだけ寂しそうな表情を浮かべるクリス。だが、次の瞬間にはその表情が一変し、瞳をいきいきと輝かせながらクリスは続けた。
--でも、ジークに会えて。ボクの人生は変わったんだ! 一緒に冒険の旅に出て、色んなことを体験できて、すっごく楽しかった! それも全部ジークのおかげだよ☆
 クリスはニッコリと微笑むと、ジークの瞳をじっと見つめて言った。
--だからジークも諦めないで! だってジークはボクの『王子様』なんだから。ガサツで、乱暴で、女の子の気持ちがわかってなくて……でもまっすぐですっごく優しい……そんなジークが大好きだよ…… 
 そう言うと、さすがに頬を赤く染めてうつむいてしまうクリス。
「……クリス……」
 ジークの口からつぶやきが漏れる。
 そのとき、ジークはクリスのほのかに光る裸身を見ながら、心の底からキレイだなと感じていた。どうしてずっと怖いなんて思っていたのだろう。こんなにもキレイで……そして愛しい……
 ドクン……ドクン……弱り果てていた心臓が、再び熱い鼓動を刻み出す。そしてそれに合わせて、失われていた力が身体の隅々に戻っていくのが感じられる。
--負けないで、ジーク! ボクも一緒に闘うから……そしてみんなで一緒に、《闇の魔神》を倒そうよ!
 シェルザードを持つ手に、そっとクリスの手が添えられる。その手の温かさを感じながら、ジークは再びシェルザードの柄を、ぎゅっと握りしめた!
 カカッ! 瞬間、シェルザードの刀身が光を取り戻す。まるでジークの心にあふれる想いに呼応するかのように、その輝きはぐんぐんと強さを増し、やがてまばゆいばかりの煌めきになってジークとクリスを包み込んだ!
 そして光に包まれる中、ジークは同時に感じた--この闇の奥に潜み、人々の運命を弄ぶ、邪悪の根源の居る場所を! 
--ナ、何ダト!? 貴様、イツノ間ニ!?
 急激に高まるシェルザードの力を感じ、再び《闇の魔神》の意識が空間に満ちる。
--ダガ、無駄ダ! 今一度絶望ノ底ニ沈ムガイイ!
 バドウが吠えるように叫んだ瞬間、周囲を取り巻く《闇そのもの》による精神攻撃が再度ジークに迫る! 
 だが押し寄せる《闇》の念波はことごとくジーク達を包み込む光に阻まれ、溶けるように消え去っていった。
--バ、馬鹿ナ!? 光ノ差シ込マヌコノ《永劫ノ闇(えたーなる・だーく)》ノ中デ、ナゼしぇるざーどガココマデノ力ヲ!?
〈バドウ、お前なんかにはわからないだろう、この力が何なのか……〉
 周囲の闇を切り裂くばかりに煌々と光り輝きながら、シェルザードが叫ぶ!
〈人を想う気持ち、諦めない強さ、そして信じる願い--どんな絶望の闇の中だって、負けずに輝く《心の光》がある限り、僕の力は無限なんだ!〉
--《心ノ光》ヲ力ニシタダト……!? ソ、ソンナ馬鹿ナ……!!
 愕然とする《闇の魔神》に向かって、ジークがたたきつけるように叫んだ。
「行くぞ、クリス、シェルザード! 今こそ魔を退ける時だ!!」
 その言葉に、クリスが力強くうなづき、そしてシェルザードもまた刀身に満ちる緑光の輝きを更に増して見せる。
「「うなれ……! シェルザード!!」」
 手に手を取り合って、ジークとクリスがシェルザードを振りかぶる。狙うはただ一点。この《永劫の闇》の奥の奥--この暗黒の空間を生み出している邪悪の根源が潜む場所!
--キ、貴様ァァァァァァ!!
 それを察した《闇の魔神》が怒りを露わにして絶叫した。そして周囲の闇が殺気に満ちた破壊の波動となって、ジーク達に四方八方から襲いかかる!
 だがその暗黒の波動がジーク達に到達するよりも一瞬早く、全てのオーラを刀身に集中させ、シェルザードが激しく光り輝いた!
「「いっけぇぇぇぇぇぇ!!!」」
 その煌々たる光に照らされながら、二人は一瞬目を見合わせると、全ての力と想いを込めて、同時にシェルザードを--振り下ろした!

      ※      ※

 そのとき、《竜王の間》を飲みこまんばかりに広がった闇の一角から、突如として目もくらむばかりの緑の閃光がほとばしった!
「!?」
 思わず息を飲むヒョウ達の前で、次々と光の柱が内側から闇を貫くと、《竜王の間》を照らし始める。
「何だっ……!?」
「光っ……!?」
 そのあまりのまぶしさに、目を伏せるヒョウ達。
 闇の中からあふれ出した幾筋もの緑光の柱が次第に広がると、ゆっくりと暗黒の空間を引き裂いてゆく。
 そしてその光が集まって一つとなり、巨大な光と化して大きく膨れあがったとき--
 光が--爆発した!
「うわっ!?」
「まぶし……!?」
「きゃああああ!?」
 《永劫の闇(エターナル・ダーク)》の生み出した亞空間を粉々に吹き飛ばし、おびただしい光の奔流があふれ出す!
--グワァァァッァァァッ!!
 瞬間、何かが砕け散る音がしたと同時に、バドウの凄まじい絶叫が轟いた。爆発する光の中心でヴォルザードの《魔光石》が粉々に砕け散り、そしてその破片が圧倒的な閃光の中で、次々と溶け去っていく。
--馬鹿ナ……コノ《闇ノ魔神》ガ……人間ゴトキニィィィィッ!!
 そして緑の光は、砕かれた《魔光石》から逃げ出した魔神の《魔闘気》を、一片あます所なく滅しさると、そのまま全てを飲み込んで広がっていった。
「きれい……」
「すごいですぅ……」
 緑の光に包まれながら、フレイとウインが陶然とつぶやく。
 暖かい、まるで母親の胸に優しく抱かれているような温もり--その大いなる光に包まれているだけで、まるでこれまでの幾多の死闘で傷付いた身体と、絶望にうちひしがれそうだった心が、ゆっくりと癒されていくかのようだった。
 そして、どれくらい時間が経ったであろうか--光がゆっくりと収まっていったとき、ついさっきまで無限の《闇》が広がっていた空間の中心に、シェルザードを振り下ろした状態で立つ、ジークの姿が残されていた。 
--やったねジーク! さすがボクの『王子様』だ……☆
 だが、そう言って笑ったクリスの姿は、もうそこには無い。
 二人で放ったシェルザードの渾身の一撃が、《永劫の闇》の中核であるヴォルザードの《魔光石》を打ち砕き、大いなる光が全てを包んだその時--まるでその中に溶けていくかのように、クリスの姿は光の粒子となって消えていった。
--また……いつかきっと会えるよね?
 無言でうつむくジークの脳裏に、クリスが最後にささやきかけてきた言葉が、今なおこだまする。
「ああ……また……きっと会えるさ……」
 やがて、泣き笑いの表情で顔を上げたジークの瞳に、消えていく光の中、確かにクリスがにっこりと微笑むのが見えたような気がした。
 ジークの頬に涙が流れる。そしてジークはあふれる涙をぬぐおうともせず、そのままシェルザードと共にその場に立ちつくしていた。

 

【次回、最終回は8/12(金)!】

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